テニスプレイヤーに必要な栄養素

持続力を引き出す

長いプレー時間に耐えられる持続力(持久力)を鍛える為には炭水化物を十分に取ることが必須です!

炭水化物

  • 米(ごはん)、パンなどの穀類やイモ類

ここに注意!!

水化物(糖質)は脳の重要なエネルギー源です。
そのため、不足するとスタミナが切れ、集中力が低下し、結果としてケガを招きやすくなります。
炭水化物は体を動かす上で重要なエネルギー源ですので、不足すると体力の回復が遅くなります。試合の後もしっかりと摂りましょう!

鉄分

  • レバー、ひじき、大豆、しじみ、あさりなど

ここに注意!!

鉄分の不足は貧血の原因となります。
鉄分は吸収率が悪い栄養素なので、毎日継続的に摂りましょう。

瞬発力を引き出す

どんなボールにもすばやく対応できるような瞬発力を鍛える為には、主食(炭水化物)とたんぱく質をしっかりと摂りましょう!

たんぱく質


  • 牛肉(赤身)、豚肉(モモ肉、ヒレ肉など)、鶏肉(脂肪が気になる場合は、皮を除き低脂質に)
  • 魚介類(白身のほうが赤身より低脂質です)
  • 大豆製品
  • 乳製品

ここに注意!!

油は「質」が重要です。
油(脂肪)は空気と触れたり、熱を加えたりすることによってどんどん酸化し、体の不調の原因となります。
揚げ物の油は2度3度と使い回さないことや、開封してから時間がたったものには手をつけないなどの工夫が必要です。
油も野菜や果物と同様に新鮮なものを早いうちに食べましょう。
また、亜麻仁油、シソ油などは特に酸化されやすいので、生食で利用しましょう。

※インスタント食品、菓子類、油揚げ、総菜類などは、食品衛生法・JAS規格で“酸化”“過酸化物価”の基準値で規制されています。

メンタル力を引き出す

ビタミン、ミネラル

  • 野菜、果物、豆類など

ここに注意!!

朝食は必ず摂りましょう。
エネルギー源となる主食(炭水化物)は、毎朝しっかり摂りましょう。
⇒特に夏場は食欲落ち始めに気をつけて下さい。冷たい水分を大量に飲むと、胃が弱って食欲が落ちます。

☆ワンポイント講座

朝食の重要性

成長期のアスリートはもちろん、プロの選手でも、食事を欠かすことは身を削っていることと同じです。
それでは、朝食にはどのような効果があるのでしょうか。

(1)体温上昇
私たちの体は物を食べるとき、口から始まり、食道、胃、小腸、大腸、そして肛門を使います。
これらは消化管と呼ばれ、筋肉で出来ています。
すなわち、食べ物が体に入ってくると、消化をしようと消化管の筋肉が動かされます。
筋肉は動くことによって熱が発生され、それによって寝ている間に低下した体温を上昇させます。
食後の体温は1時間後をピークに5〜6時間持続するので、朝食をきちんと食べることで午前中の活動を支えてくれます。
(2)栄養素やエネルギーの補給
私たちの体は絶えずエネルギーを必要としています。
それは寝ている間も例外ではありません。
朝食を食べることによって、寝ている間に消費されたエネルギーの補充をすることが出来ます。
特に脳はブドウ糖(糖質)をエネルギー源とするので、朝食をしっかりと食べることで午前中からしっかりと活動することが出来ます。
(2)便秘の予防
体の中の老廃物や食べかすなどは便となって排泄されます。
朝食を食べることによって腸に刺激が与えられ、排便のリズムが作られます。

子供は大人ほどカロリーを必要としませんが、ビタミン・ミネラルに関しては大人と同じくらい必要とされます。
⇒野菜350g/日、果物200g/日を心がけましょう。

☆ワンポイント講座

野菜350gってどの位??

同じ350gといっても、野菜の種類によって様々です。
目安としては、両手のひらを広げた上に乗るくらいです。
野菜の種類は、キャベツやレタスなどの葉物ばかりではなく、色の濃い緑黄色野菜や食べ応えのある根菜類もたっぷり取り入れましょう。
果物はみかん1個が100g、りんご1個で300gが重さの目安となります。